肯定的に生きる
物事を否定的に受け止めてしまうクセがあります。
損なクセだと思っています。
人に対しては、あなたの言ってることは違うよ、と思い、自分に対しては、こんなことをしてもどうせダメだよ、と思う。
そこのところをどうにか変えていって、あなたの言うことにも一理あるねと素直に思い、これをやって今はできないかもしれないけど、いい経験になるよと、積極的に評価し、できるだけ多くのことを肯定的に受け止めていきたいのです。
ついついあれこれ否定的に考えちゃう、そんな自分のことも、まあ、そういうこともあるさと、さらっと流しつつ受け止めて。
人生所詮一度きり、どうせなら肯定的に生きたいじゃないですか。
[今日の一冊]
エーリッヒ・ショルイマン
「パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集」
岡崎照男訳、立風書房、1981年
太平洋の島で昔ながらの素朴な暮らしをしている酋長の目を通して、工業化された文明社会の悲哀を描くこの本は、ドイツの画家によるフィクションだという話もありますが、その文明批判はある種ユーモラスでもあり、初めて読んだとき高校生だったぼくには、とても小気味良く響きました。
物が溢れ返る今という時代に、なんらかの違和感をもっている人には、考えるヒントを与えてくれる本だと思います。