いい加減にサイトをつくる

今日はこのサイトの見映えをいろいろといじっていて、だいたいこんなもんかな、というところまで出来上がったのですが、やっぱりぼくのやることなので最終的な仕上がりは適当です。
そしてぼくの場合、適当なくらいが丁度いいです。


冒頭の写真は先日メキシコのカンクンを訪れたときのもの。その土地その土地で違う夕焼けの色、雲の表情を味わうのは旅の醍醐味の一つです。


コンピュータに向って作業をしていると、うまくいかないことも多く、あれこれ調べることに心が忙しくなってしまい、背中は丸まり肩が凝る、といった事態についなってしまいがちなのですが、うーん、今日もだいぶ肩が凝りました(笑)。
今は少し背筋を伸ばしてこれを打ち込んでます。


[今日の一冊]
マヘンドラ・グプタ「不滅の言葉(コタムリト)」
(田中 嫺玉・奈良 毅訳、中公文庫、1992年)


久しぶりにラーマクリシュナさんの本を読んでます。
ラーマクリシュナさんは十九世紀のインド・ベンガル地方の人で、日本に移し変えて言えば、幕末のお坊さんという感じかなと思いますが、この本はそのラーマクリシュナさんを間近に見たマヘンドラ・グプタという学校の先生が書いたラーマクリシュナさんの言行録です。


ラーマクリシュナさんは、いわゆる「悟り」体験をもつ人で、インドでは聖者とされるような方ですが、その含蓄深い言葉とともに、人間味あふれる様子が書かれているのがこの本の魅力でしょう。


お釈迦さんやイエスさんも、実物と付き合えばきっと人間味あふれる面白い人だったんじゃないかなと思うのですが、文章として残るものを見ると、やや堅苦しいイメージが付きまといますが、その辺りがこの本はちょっと違うのです。


教義として固まってしまう前の、カッテージチーズのように爽やかな世界認識、などというと何だか奇妙な表現ではありますが、既製の宗教とはひと味違う考え方を求める人にはお薦めします。
(長らく絶版になっているのが残念。図書館などで探してみてください)